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観象台跡（平成23年（2011）3月18日、管理人撮影）
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観象台はかつて京城（フエ旧市街）内の南西の隅、南明台の北に位置した石造の台である。文字通り「象」、すなわち天文・気象を観る高台である。
南明台は京城の南西に位置する台（稜堡）であり、上部はかつて砲台となっていた。観象台はその内部後方に位置したのである。
観象台は明命17年（1836）に建造され、天監司が管理する職掌に当たっていた（『大南一統志』巻之1、京師、台シャ、観象台）。
現在は荒廃しているが、基台は今でも地上からそびえ立っている。
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観象台（『PHA THUAN AN HUE -La Citadelle et ses Palais-』〈THE GIOI,2007〉口絵より部分転載）
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京師図・『大南一統志』巻1より南明台部分（松本信広編纂『大南一統志 第１輯』〈印度支那研究会、1941年3月〉44-45頁より転載。同書はパブリック・ドメインとなっている）。南明台の内部に観象台がみえる。
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南側からみた南明台（平成23年（2011）3月19日、管理人撮影）
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観象台跡よりみた南明台（平成23年（2011）3月20日、管理人撮影）
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