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馬厰はかつてフエにあった、文字通り馬を扱う官衙であったが、皇帝の馬を扱う御馬所と、役所である馬厰に分かれており、位置も御馬所は皇城（阮朝王宮）内の太和殿の左右と後圃の右、馬厰は京城（フエ旧市街）内の東南門の内側の寧謐坊と、それぞれ点在していた。明命年間（1820～40）に上駟院使を設けており、軽騎・飛騎の二衛（1,000人）が所属していた（『大南一統志』巻之1、京師、官署、馬厰）。
象厰は文字通り象を扱う官衙である。このうち皇帝の象を扱う御象は皇城（阮朝王宮）内の左右御馬所の南に位置した。成泰2年（1890）に太和殿の西側の右照に移転しており、馬厰と対象位置にあった。京象厰は京城（フエ旧市街）内の東泰坊・南明坊、京城外の金龍社・楊春社に位置していた。京象は3衛（1,500人）で、それぞれ衛尉・副衛尉が管轄していた（『大南一統志』巻之1、京師、官署、象厰）。
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禁馬舎跡にたつ象（平成23年（2011）3月18日、管理人撮影）
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