|
|
火薬碪硝庫はかつて京城（フエ旧市街）内の豊盈坊、蔵書楼の南の島に位置した官衙である。火薬碪硝庫は兵部に属する役所で、郎中がここのトップであり、属司・主事以下、書吏などが勤務した。
明命19年（1838）に建造され、周囲の池を既済池と呼んだが、要は蔵書楼の学海池と同じ池であり、同一の池を半分ずつそのように称しているにすぎない。
|
|
|
|
京師図・『大南一統志』巻1より蔵書楼部分（松本信広編纂『大南一統志 第１輯』〈印度支那研究会、1941年3月〉44-45頁より転載。同書はパブリック・ドメインとなっている）。「蔵書」とある蔵書楼の南（上）にある長方形の島が火薬碪硝庫。
|
|
|
