北海道 伊達・洞爺 冬の旅



冬の登別(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)

 友人R・友人K・私の三人で、伊達・洞爺湖へのドライブに行ってきました。運転は友人Rがしました。登別を出発し、室蘭を経由して、まずは伊達の善光寺に向かいました。


伊達善光寺(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)

 まず最初に行ったのが伊達市善光寺。「蝦夷三官寺」の一つで、北海道における近世社寺建築の数少ない一例として有名です。春の桜の名勝として有名だそうですが(→帰ってきて母から聞いた)、冬の善光寺も、茅葺き屋根に冬化粧したところが、さりげない美しさをたたえてます。

 そういえば、「牛にひかれて善光寺参り」という、偶然よい方に導かれるという意味で用いられる長野の善光寺に因んだことわざがありますが、私は幼い頃、長野の善光寺を知らず、伊達の善光寺だと思いこんでいたので、「牛で津軽海峡は渡れないんじゃないの?」と勝手に想像して、このことわざを「不可能な物事をいうたとえ」だと思いこんでいました。おバカですねぇ〜。


伊達善光寺の蝦虹梁(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)



伊達善光寺(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)

 善光寺の裏手の丘には墓が並んでいます。中央は開山の卵塔です。


伊達善光寺の卵塔(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)

 次に洞爺湖畔に向かいました。すっかり冬景色でしたが、平成12年(2000)3月の有珠山噴火の爪痕は今も色濃く残っています。現在は冬季閉鎖中で中には入れませんが、展望台から噴火の跡をみることができます。

 写真は西山火口の噴火口。前の雪が積もった部分と、地熱で雪が溶けて地肌がみえ、倒れた樹木が焦げているのがみえます。 


西山火口の噴火口(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)



西山火口の噴火口(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)

 有珠山が平成12年(2000)3月に噴火した時、高低差150mの下り道だった国道270号線は逆に70mも盛り上がってしまい、また道路の手前も水がたまって沼になってしまいました。

 写真でみえる沼は凍っており、道路の痕跡はみえませんが、上の標識が、そこがかつて道路であったことを示しています。また登り道のようにみえる奧の道路も、噴火前は下り道だったのです。盛り上った道路の向こう側には灰色の噴煙がみえます。


火山活動で隆起した国道270号線(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)

 有珠山の噴火の痕跡をみてまわったので、洞爺湖ビジターセンター・火山科学館に行ってきました。入場料は600円。

 小学生の頃に火山科学館の旧館に行ったのですが、旧館に比べると施設はかなり綺麗になっています。そういえば旧館にあった火山灰に被われた村長の車はどうしたのでしょうか。火山灰の上から指で「バカ」とかいたずら書きされていましたが…。

 洞爺湖ビジターセンター・火山科学館の裏手には噴火によって放棄されゴーストタウンとなった町が災害遺構として保存されています。写真は金毘羅火口災害遺構で、左は公衆浴場跡、右はアパート跡です。


災害遺構(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)

 次に洞爺湖温泉「憩いの湯」へと向かいます。途中大地一面の雪景色が広がります。


レークヒルファーム付近のどこか(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)

 洞爺湖畔は来年の洞爺湖サミット開催に備えて盛んに工事を行っているようです。

 私が生まれる前から放置され「出る」ホテル跡として有名だった通称「マザーホテル」も、サミット開催にともない、景観を損なう恐れがあることから解体されることになったそうです。


マザーホテル(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)

 しばらくすると洞爺湖温泉「憩いの湯」に到着します。建物の外観は「昭和40〜50年代に建てられた公共建造物」(友人K談)のようであまり美しくないのですが、浴場からみる洞爺湖は絶景です。しかも入場料は390円。安い!

 下の写真は付近の道路から撮影した洞爺湖。


洞爺湖(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)

 温泉に入って体が温まったので、友人Kの強い要望(強制?)のため、最後にアイスクリーム屋さんの「レークヒルファーム」(北海道虻田郡洞爺湖町花和127)に行き、340円のダブルアイスクリームを食べました。「Wクリーム」がまろやかな味わいでおいしいですよ。冬期でも17時まで営業しているそうです。


夜の洞爺湖(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)



洞爺付近の雪原(平成19年(2007)11月24日、管理人撮影)



「雲は行客の跡を埋む」に戻る
「とっぷぺ〜じ」に戻る」